つるつる、ずっしり、キラリ!東北の工芸に出会った日
2年生の地理の授業では、東北地方の伝統的工芸品について学びました。会津塗りや南部鉄器など、実際に「本物」にふれる体験を通して、東中生の目がキラキラと輝いていたのが印象的でした。
東北の工芸品が盛んになった背景には、自然の恵みと地域の知恵があります。たとえば南部鉄器は、岩手県の豊かな砂鉄や木炭を活かし、江戸時代の藩主が茶道文化を広めるために職人を招いたことから始まりました。会津塗りも、厳しい気候の中で育まれた漆の技術が、日用品に美しさを添える工芸へと発展したものです。
実際に見て、触れて、感じることで、教科書だけでは伝わらない「ものづくりの心」や「地域の誇り」が子どもたちに届いたようです。手に取った瞬間、「重い!」「つるつるしてる!」と声があがり、そこから自然と「どうやって作るの?」「昔からあるの?」という探究の芽が育っていきました。
本物にふれることで、学びがぐっと深まる——そんな瞬間を、これからも大切にしていきたいですね。

