大切なもの
卒業に向けて
校長の稲吉です。
「大切なものに
気づかない 僕がいた
今 胸の中にある
あたたかい この気持ち」
これは、「大切なもの」という歌の歌詞の一部です。
校長室にいると、朝の会や音楽の授業で、この歌が流れてきます。
思わず、口ずさんでしまいます。
卒業に向けて、全校が動き出しました。
今年度は、コロナ禍を経て、全校児童の参加による卒業式を行います。(これまでは、低学年は卒業式前にお別れの会をしていました。)
マスク着用や声出しの制限がなくなり、思い切り返事をしたり、呼びかけたり、歌を歌ったりできます。
卒業式自体は短い時間であり、できることは限られています。
その限られた所作の中で、卒業生は、在校生は、どのように気持ちを伝えていくのか。
もちろん、それに向けた過程でも同じことだと考えています。
私自身の経験から、この卒業式に向けた取り組みで、子供たちは、心がとても大きく成長すると考えています。
一つ学年を上がるという意味も含め、私たちは子供をもう一段階、伸ばしたいと考えています。
この「大切なもの」の終わりは、次のような歌詞となっています。
「大切なものに
気づかない 僕がいた
一人きりじゃないこと
君が教えてくれた
大切なものを…」
教室や音楽室から聞こえてくる、子供たちの気持ちが入りつつあるこの歌を聴いていると、少しずつですが、卒業式当日の風景が見え始めてきました。
残り20日余り。お互いを思いやり、大切にしながら、あたたかい卒業式をつくり上げていきます。