体育館の囲いもとれ、5ヶ月ぶりに体育館の姿を見られるようになった運動場で2学期の終業式が行われました。
大変寒い中ですが、南部小学校の子どもたちは、しっかりと式に参加し、私の話も目を向けて、聞いてくれました。
校長の話
平成26年度 第2学期 終業式 H26.12.22
はじめにとてもうれしいお話をします。昨日行われた子どもの国での駅伝フェスティバル2014で、一色南部小チームは、見事3位になりました。1位と2位のチームは、陸上クラブのチームで、単独小学校のチームとして3位になれたことは、すごいことだと思います。私も、コース横で大きな声を出して、応援しました。南部小の最終走者が3位で姿を見せたとき、心が躍り出しました。昨日まで駅伝部としてがんばってきたメンバーもフレンドリーの部に出走し、全力を出す姿に成長を感じました。仲間を信じ、自分の全力を出し切る。チーム競技のすばらしさを改めて感じました。駅伝部の皆さん、おめでとう。そして、ありがとう。
二つ目のお話です。先日、先生たちと2学期の皆さんのよかったことを話し合いました。業前マラソンで目標を持って、毎日がんばる姿。話し合いの授業に積極的に取り組み、発言することに喜びを感じている姿。調べたことをそのまましゃべるのではなく、自分の言葉に言い直して、発言できるようになった姿。サラダを自分で作ったことで、生野菜が食べられるようになった姿。食べきれなかった給食を全部食べられるようになったことで、クラスの多くの子が全部食べられるようになったこと。などなどたくさんのよい姿が出てきました。私は、南部小学校の皆さんのがんばりがとてもうれしくなり、心が温かくなりました。
どの姿も、一日で出来るようになったのではありませんね。毎日毎日、こつこと続け、努力した成果だと思います。まさに「続ければ本物になる。」ですね。「本物は続く。」のように、これからも続けていってください。
さて三つ目のお話です。皆さんは、おせち料理を知っていますか?
おせち料理を食べる人。
それでは、おせち料理を家で作る人。
御節(おせち)とは、中国から伝わった五つの節句のことを指します。
五つの節句とは、1月7日(七草の節句) 3月3日(桃の節句) 5月5日(端午の節句または、菖蒲の節句) 7月7日(七夕、笹の節句) 9月9日(菊の節句)の5つの重要な行事を行った季節の節目の日を指します。そこで出された料理がおせち料理です。しかし、いつの頃からか一番重要な正月の節句の料理がおせち料理と呼ばれるようになりました。
このおせち料理のほとんど全てに、様々な意味や願いが込められているのを知っていますか。
たとえば、酢蓮根--たくさんの穴が開いていることから、将来の見通しがきくようにという願いがこもっています。
昆布巻き-「喜ぶ」の語呂合わせとともに、昆布は、上に行くほど広がっていくことから「末広がり」の意味もあります。さらに、巻いてあることから、巻物-昔の書物は、本ではなく巻物であったことから文化・学問の象徴とされました。
このように一つ一つの料理には、意味や願いが込められています。家でおせち料理を作る人は、おばあちゃん、お母さんのお手伝いをしながら、こんなお話も聞いてみてください。また、大掃除など家の手伝いもたくさんしてくださいね。
最後に、1学期と同じように全校のみなさんに約束をしてほしいことが2つあります。
① 飛び出しはしません-交差点では必ず止まって、左右の確認をしてください。
② 相手の目を見てあいさつします。-家族や地域の人へも目を見てあいさつし、気持ち を伝え、笑顔を広げてください。
この2つを約束してくれますか。
では、全員で大きな声で、言ってみましょう。
1月の始業式に、皆さんの笑顔と再会できることを楽しみにしています。
校長の話の後、児童代表の反省がありました。
6年生の児童は、駅伝大会で、仲間が真剣にがんばる姿に涙したエピソードを話しながら、自分ががんばるだけではだめなんだ。仲間がみんなでがんばることが大切だと気づいたと発表してくれました。
私は、その発表を聞きながら、目頭が熱くなり、こんなすばらしい子どもが育っていることに感動しました。