科学者たち、ここにも
7日、アメリカ・プリンストン大学の科学者、真鍋淑郎さんに2021年度ノーベル物理学賞のメダルが授与されました。真鍋さんはスピーチで「若い人たちも自分たちが得意なことや楽しめるテーマを見つけて、すばらしい時間を過ごしてほしい」と述べました。
翌日、理科室に平中科学部をのぞきに行くと、ここにもたくさんの科学者たちがいました。
理科室で活動する科学部
ぼくたちは調味料を蒸留し、残留物を調べています。
80℃まで温度を上げたクエン酸と重曹の水溶液の保冷性、保温性を調べています。
ぼくたちは陸生の植物と水生の植物の違いを顕微鏡やルーペを使って調べています。
水性カラーペンに含まれる色素をペーパークロマトグラフィーを使って調べています。
ぼくたちはフリクションボールペンで書いた文字を温め、文字が消える仕組みを調べています。葉が枯れるとなぜ色が変わるのか、ヨウ素液を使って調べています。熱した金属が、衝撃によってどのように変形するか調べています。観察池や魚を育てている水槽の清掃もぼくたちの大切な活動です。
平坂中学校の理科室にも、得意なことや楽しめるテーマを探究するたくさんの科学者たちがいました。科学の未来はこんな中学生たちの豊かな好奇心によって作られていくんだろうと頼もしく感じました。
中学生科学者たちが家に帰る頃、空には金星、土星、木星、月の4つが大接近する天体ショーが繰り広げられていました。
明るく大きく輝く月の右上が木星です。右下に向かって土星、金星と並んでいます。(運動場から)